介護情報基盤を利用するには、まず最初にユーザー登録が必要
介護事業所さんの目線で、事前に準備しておく手続きを解説

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📰 もうすぐ始まる「介護情報基盤の第一手」ユーザー登録
厚生労働省の介護保険部会やホームページでは、介護情報基盤の仕組みやプラットフォームが発表されて、2026年度からその運用が始まる予定となりました。
また、その情報を発信する国保中央会が運営する介護情報基盤ポータルサイトにも、この仕組みや利用方法について、「初回利用登録マニュアル」の情報がアナウンスされてました。
そのため「介護情報基盤の第一手」コラムでは、2026年度から始まる、介護情報基盤の仕組みやプラットフォームについて、介護事業所さんの目線で、事前に準備しておく手続きとして、ユーザー登録の手順などを解説していきます。(シリーズコラムとして更新する予定です。)
◆この解説コラムの目次
・基本的な要件
・初回の利用登録
・新規のユーザー登録
・ポータルのログイン
・マイページの確認
・今後のスケジュール
基本的な要件
「初回利用登録マニュアル」は、介護情報基盤ポータルサイトを利用するための最初のステップを解説したマニュアル資料になり、最初のユーザー登録は、すべての介護事業所・みなし介護事業所に関係します。
⚫ユーザー登録の対象者は、介護事業所、みなし介護事業所となります。
💡 みなし介護事業所とは、介護保険法での正式指定がなくても、医療法や薬機法など他の法令で指定を受けて、
介護保険サービスの提供者として認められる医療機関や薬局を指します。
⚫初回利用登録は、助成金等の申請時に必要となるものです。
⚫初回利用登録については、1事業所1回のみの登録作業となります。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
初回の利用登録
初回の利用登録は「1事業所1回限り」で行います。
介護情報基盤ポータル(https://www.kaigo-kiban-portal.jp)にアクセスして、「ログイン」→「初回利用登録をする」を選択します。
🔎 この際に、電子請求受付システム(介護保険請求で使用)の「ユーザーID」と「ログインパスワード」が必要になります。初期のログインパスワードのままではエラーになるため、事前に任意のパスワードへ変更してから入力しましょう。
関連情報:電子請求受付システム総合窓口(https://www.e-seikyuu.jp/)
・介護情報基盤ポータルへアクセス
・初回利用登録の開始
・電子請求受付システムの認証
・セキュリティコードの入力(設定している場合)
・ワンタイムパスワードの認証
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
新規のユーザー登録
初回の利用登録後は、新規のユーザー登録として、基本的な連絡先などの情報を入力します。
・メールアドレス(ログインID)
・氏名・フリガナ
・部署名・役職名(任意)
・電話番号
🔎 登録完了後、システムから初期パスワードが記載されたメール(差出人:no-reply@mail.kaigo-kiban-portal.jp)が届きます。届かない場合は、迷惑メールフォルダも確認しておきましょう。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
ポータルのログイン
発行された初期パスワードでログイン後、ワンタイムパスワードの認証が求められます。
セキュリティを確保するための仕組みで、登録メールアドレス宛に一時的な認証コードが送付されます。
・ログイン情報の入力
・ワンタイムパスワード認証
続いて、パスワードの変更と利用規約への同意を行うと、正式にマイページへのアクセスが可能になります。
(ユーザーIDやパスワードの情報も、しっかりと管理しておきましょう)
・初期パスワード変更
・利用規約への同意
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
マイページの確認
マイページの右上には、ログイン中の「氏名」と「事業所名」が表示されて、ここから次の操作が可能です。
⚫助成金や申請手続き → 「各種申請」
⚫新しいユーザーの登録 → 「ユーザ新規登録」
💡 ユーザー登録については初回の利用登録後、マイページから最大5名までの追加ユーザー登録が可能です。
もしもシステムを利用するユーザーを使い分けるのであれば、次のように区分けしてユーザー登録しておくのがおすすめです。
・法人の代表者ユーザー(初期登録するもの)
・事業所の管理者ユーザー(追加登録するもの)
今後に予定されている助成金の申請や関連する加算での手続きなども、このマイページの利用や操作が中心になってくるようです。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
今後のスケジュール(予定)
介護情報基盤の整備は、2026年度(令和8年度)から本格的に運用がスタートするもので、導入する自治体に合わせて、具体的な活用や利用が始まっていきます。
そのため介護情報基盤を利用する事業所側でも、事前にこのような「ユーザー登録」が必要となり、今後のスケジュールでは、次のような展開が想定されています。
・令和8年春頃:助成金や関連する加算の申請開始
・令和8年度以降:サービス実績報告や情報公表システムとの連携強化
今後の介護業界の電子化・効率化にあたっては、国や自治体への申請や報告が、すべてオンライン化される時代に備えて、早めのユーザー登録や利用に向けた準備をおすすめします。(ユーザーIDやパスワードの情報も、しっかりと管理しておきましょう)
💡【留意点】自治体ごとに導入して運用を開始するため、介護情報基盤との連携を含めた標準化対応が完了した自治体から、介護情報基盤へのデータ送信が可能になります。
》》》次のコラム 5-3.もうすぐ始まる「介護情報基盤の第一手」解説コラム|助成金の受付(予定)
出典・参考情報
厚生労働省「介護情報基盤整備事業」関連通知
国民健康保険中央会「介護情報基盤ポータルサイト」
国民健康保険中央会「介護情報基盤ポータルサイト」初回利用登録マニュアル
