介護事業所の電子申請なら公表システムサポート

1-37.「レベルが違う!電子申請の解説コラム」グループ会社なら一括届出

2026年度対応|介護サービス事業所が知るべき

電子申請の活用ガイド|グループ会社の「一括届出」で効率化する

シリーズコラム サムネイル1

グループ会社向けに法人情報を一括変更する手続き
介護サービス事業所では、従来、各事業所ごとに指定に関わる申請・届出手続きを行っていました。
しかし2025年度以降、介護保険制度における主要な届出手続きは 電子申請届出システム でオンライン化・標準化され、紙申請の負担が大きく軽減されています。(2025年度以降はやむを得ない場合を除いて、電子申請の利用が原則化します)
電子申請には便利な機能がありますが、特に 複数事業所を抱えるグループ法人 にとっては、個別に1件ずつ届出を行うよりも、まとめて一括で届出ができる「一括届出機能」 を活用することで、実務負担を大幅に削減できます。
このコラムでは、グループ法人が電子申請届出システムで 一括届出機能をどう活用するか(メリット・手順・注意点) をわかりやすく解説します。グループ会社

グループ会社向け「一括届出機能」とは

電子申請届出システムでは、介護保険事業所の運営法人情報や届出内容を 複数の事業所単位でまとめて編集・提出できる機能 が提供されています。これを利用すると、以下のようなメリットがあります。

一括届出機能のメリット

  • 工数の削減:各事業所ごとの個別届出が不要になり、手続き時間を大幅に短縮できます。
  • 入力ミスの減少:同じ法人情報を繰り返し入力する必要がなくなり、ミスのリスクを減らせます。
  • 法人情報の統一管理:全事業所で同一の法人名義・住所・電話番号等を一括で整えることで、情報の一貫性を保てます。

特に、本社法人が複数の介護事業所(居宅介護支援・訪問介護・通所介護など)を運営する場合や、今後の M&A・事業継承など大規模な法人変更 が見込まれる場合に、この機能は有効です。法人情報に係る一括変更届出

一括届出機能を使う前の準備

一括届出を実行する前に、次の準備を整えておくことが実務でのポイントです。

① GビズIDの役割分担を決める

電子申請に必須の GビズID は、法人本部(グループ会社)として GビズIDプライムのアカウント を取得して、各支社・事業所に GビズIDメンバーのアカウント を付与しておくと、システム上の権限管理や操作がスムーズになります。GビズIDのアカウント

② 登記情報の整理とデータ化

法人の登記事項証明書は、3カ月以内に取得されたもの が添付資料として必要になる場合があります。
法務局窓口・ネットワークサービスや登記情報提供サービスを活用して、最新の登記簿情報をPDF化・データ整理しておきましょう。登記情報を入手して提出する方法

③ 法人情報の統一

法人名・所在地・代表者名・連絡先などは、届出する各事業所でバラつきがないように統一しておきます。
これにより、届出内容の齟齬による差戻しや誤入力を防げます。

電子申請届出システムでの手続きの流れ

以下は、一括届出機能を使用する際の基本的な操作手順 です。

  1. システムへログイン
     GビズIDで電子申請届出システムにログインします。

    電子申請届出システム
    電子申請届出システム
  2. 一括変更届出メニューを選択
     メニュー画面から「法人情報に係る一括変更届出」を選びます。法人情報に係る一括変更届出
  3. 対象事業所の検索・登録
     介護保険事業所番号・名称・所在地などで対象となる事業所を検索し、一覧に追加します。最大 300件まで まとめて処理できます。操作画面1操作画面2
  4. 届出内容の入力・編集
     対象となる各事業所ごとに、変更内容(法人情報・代表者情報等)を編集していきます。操作画面3
  5. 添付資料のアップロード
     法人変更を証明する登記事項証明書や、届出に必要な書類をアップロードします。操作画面4
  6. 最終確認・届出送信
     すべての情報を確認した後、電子申請として送信します。

実務担当者向けの注意点

● 自治体ごとの要件確認

電子申請届出システムは全国共通のプラットフォームですが、添付書類の種類や審査要件は自治体ごとに異なる場合があります。管轄する行政や介護保険の担当部署に事前に確認しておきましょう。

● アカウント管理の徹底

多くの事業所で、GビズIDメンバーアカウントを付与している場合、パスワード管理や操作権限の整理を行い、第三者が不正アクセスしないようセキュリティ強化を図ってください。

● 登記事項証明書の正確性

添付資料として登記事項証明書を使う場合、その取得日や市区町村の表記内容なども正確に反映するようにしましょう。古いデータや誤記載があると不備の原因になる可能性があります。

まとめ|グループ法人の効率化を目指して

介護サービス事業所が電子申請届出システムを有効活用するためには、単なるオンライン提出ではなく 法人経営全体の情報統合・作業効率化 を目指すことが重要です。
特に複数拠点を運営するグループ法人では「一括届出機能」を活用することで、届出工数の大幅削減・ミス防止・情報統合の一貫性確保が期待できます。
日々の実務での効率化と正確な提出の両立を図るために、本コラムを実務フローやチェックポイントなど取り入れましょう。
引き続きこのシリーズのコラムでは、こういった電子申請の活用方法について、随時、コンテンツとして紹介していく予定です。
》》》次のコラム 1-38.「レベルが違う!電子申請の解説コラム」事業所情報の変更なら

◆電子申請のシリーズコラム ラインナップ
2026年最新「電子申請の解説コラム」|イントロダクション
2026年最新「電子申請の解説コラム」|手続きするステップ分け
2026年最新|電子申請 ステップ1:GビズIDの取得ガイド
2026年最新|電子申請 ステップ2:登記簿データの取得ガイド
2026年最新|電子申請 ステップ3:事業所情報の利用ガイド
2026年最新|電子申請 よくある質問と回答【前篇】
2026年最新|電子申請 よくある質問と回答【後篇】
番外篇「電子申請の解説コラム」|特定サービスや加算に便利な機能
番外篇「電子申請の解説コラム」|グループ会社や事業継承で超便利な機能
番外篇「電子申請の解説コラム」|介護事業所の体制加算にフォーカス
番外篇「電子申請届出システムの解説コラム」|GビズIDの変更点にフォーカス
「レベルが違う!電子申請の解説コラム」グループ会社なら一括届出
「レベルが違う!電子申請の解説コラム」事業所情報の変更なら

「レベルが違う!電子申請の解説コラム」6年に1度の更新なら
「レベルが違う!電子申請の解説コラム」事業継承で引き継ぐなら


◆「電子申請のトリセツ」事業所サポートプラン
介護事業所さんの目線で、電子申請を申請する要点や最新情報を紹介しています。
「電子申請のトリセツ」事業所向けサポートプラン

◆コラム記事の担当者
・高瀬 誠(コンサルタント、ソーシャルワーカー)
:公表システムサポート運営事務局
コラム記事の担当者・高瀬 誠(コンサルタント、ソーシャルワーカー)


出典・参考情報
厚生労働省「電子申請届出システム」
厚生労働省「電子申請届出システム」ヘルプ
・操作マニュアル_(介護事業所向け)
・操作ガイド_(介護事業所向け)
・電子申請届出システムの利用にあたってのGビズIDの運用について
・電子申請届出システム操作ガイド(事業所向け)説明動画
厚生労働省「電子申請届出システム」の機能の追加・改善(令和6年10月版)について(周知依頼)
民事法務協会「登記情報提供サービス」