Step1：GビズIDの取得

電子申請システムにログインして申請・届出を行うには GビズID（共通認証ID） が必須です。
これは、国や自治体のオンライン手続きを行う際に用いる 共通の認証アカウント で、法人代表や管理者名義で取得します。

ポイント

• 法人として利用する場合は「GビズIDプライム」が必要
• 申請・審査・本人確認郵送まで1週間程度かかるため早めの手続きが重要
• 取得後は社内で安全に管理・共有ルールを整備

Step2：登記簿データの取得

電子申請では、法人名義や事業所名義の 登記簿のデータ が必要になる場合があります。
これは、申請書の「法人情報」として正確に記載するための資料であり、法務局やオンラインの登記情報提供サービスを通じて取得します。

ポイント

• オンライン取得には申込と時間（約1ヶ月程度）が必要
• 取得した登記簿情報は電子申請で使う各種届出書に活用

Step3：事業所情報の入力

最後に、「電子申請届出システム」へ 事業所情報・届出内容・添付資料 を入力して提出します。
これは各種申請書ごとに入力画面が分かれており、新規指定・変更届・加算申請等によって必要な項目が異なります。

ポイント

• 様式・添付資料は申請内容ごとに異なるため、事前に確認
• 入力前に必要書類を整理し、添付データ（PDF等）を準備
• 申請完了後は 受付番号・データの保存 を忘れずに行う

手続きステップの全体像

電子申請は一連の手続きを整理・準備したうえで取り組むことが成功のポイントです。届け出・変更申請・加算届等それぞれで必要書類が異なるため、事前にステップを全体で確認すること が重要です。

実務担当者の視点：スムーズに進めるコツ

• 早期準備：GビズIDや登記簿データは申請までに時間がかかることを想定して余裕を持って手続きを進めます。
• 自治体ごとの確認：自治体によって対応状況や提出様式に差異があるため、事前に自治体担当部署へ確認を行いましょう。
• チェックリストの導入：事務担当者が必要情報を漏れなく準備できるよう、チェックリストを作成することが有効です。

まとめ（事業所が今すぐ進めること）

1. GビズIDの申請・取得を最優先で進める
2. 法人の登記簿データを入手し必要情報を整理
3. 各種申請に必要な添付資料を準備し、電子申請システムへ入力・提出

電子申請の手続きステップを理解し、準備や申請を計画して進めることが、介護サービス事業所の DX対応・業務効率化・適切な情報管理 につながります。
また電子申請する際には、管轄する自治体やサービス種別によってもその対応や、提出する様式や添付資料が分かれてきますので、事前に自治体ヘ確認しておきましょう。（自治体へ確認を取っておけば、電子申請もスムーズです）
》》》次のコラム　1-15.2026年最新「電子申請の解説コラム」|ステップ1：GビズIDの取得