介護情報基盤を利用するには、助成金の活用で導入コストを低減
介護事業所さんの目線で、事前に準備しておく手続きを解説

《《《前のコラム 5-3.もうすぐ始まる「介護情報基盤の初手」解説コラム|助成金の受付_前篇
🌸もうすぐ始まる「介護情報基盤の初手」|助成金申請スタートガイド
前のコラムより引き続き、介護情報基盤の利用方法や助成金について、介護事業所さんがスムーズに申請を進めるためのポイントを解説します。
※助成金は介護事業者向け(カードリーダー等)と医療機関向け(主治医意見書)で分かれますが、今回コラムでは介護事業所向けの内容にフォーカスします。
(医療機関向けについては、「助成金申請の手引き」の該当ページをご覧ください。)
◆助成金申請スタートガイドの目次
・助成金の基本的な要件(コラム前篇にて)
・助成金を申請する手続き(コラム後篇にて)
・助成金を申請する前の準備
・助成金を申請する手続き
・助成金を申請した後の流れ
助成金を申請する手続き
助成金を申請する手続きは、次のようにステップ分けされているので、事前にチェックしておきましょう。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
助成金を申請する前の準備
介護情報基盤の助成金を申請するには、いくつかのファイルや書類、領収書などの準備が必要となります。
2-1.申請前の準備
💡今回の助成金の申請は1回限り。すべての書類が揃っていない場合は受理されません。
※添付するファイル形式はPDF/JPG/PNGになり、そのファイルサイズは20MB以下にしてください。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
2-2.通帳(写し)を準備
助成金の振込先となる銀行口座の名義、銀行コード、種別、店番、口座番号が確認できるページをスキャンまたは撮影します。
※キャッシュカードや電子通帳も可能です。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
2-3.サービス種類が確認できる資料を準備
管轄する自治体が発行する「介護事業所指定通知書」などで、サービス種類コードもしくはサービス種類名称が記載された資料を添付します。
※複数のサービス種類の指定を受けている場合は、それぞれの書類を用意します。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
2-4.は医療機関向けのため省略
2-5.領収書(写し)を準備
対象経費となるカードリーダーや接続サポート費の領収書には、「用途(例:カードリーダー購入1台、接続サポート費用)」を明記します。
※複数の領収書を添付する場合は、それぞれの領収書に用途を記載します。
※カードリーダーの台数が交付上限台数を超えた場合や、用途が未記載もしくは不明の場合については、交付されない場合があります。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
助成金を申請する手続き
続いて補助金を申請する手続きとして、介護情報基盤ポータルにログインして、各種申請を進めていきます。
3-1. 助成金申請開始
介護情報基盤ポータルサイトでログインして、「マイページ」→「各種申請」→「助成金申請」を選択します。
対象区分「カードリーダーの購入及び介護情報基盤との接続サポート等に係る経費」をクリックし、入力画面へ進みます。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
3-2. 助成金申請(カードリーダー等)
カードリーダーの購入及び介護情報基盤との接続サポート等に係る経費の項目を、次のように入力します。
・事業所情報(介護事業所名称、所在地、電話番号)
・サービス種類コード
・カードリーダー購入費用(税込)
・接続サポート費用(税込)
・備考(補足が必要な場合に任意記載)
・銀行口座情報(名義、銀行コード、種別、店番、口座番号)
・添付書類(通帳の写し・サービス種類が確認できる資料・領収書等)
💡申請・入力するポイント🔎
入力金額と領収書の金額は完全一致している必要があります。
また助成金の限度額・交付額は自動計算されるため、確認後に提出します。
(以下に画面と項目が続きます)
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
助成金を申請した後の流れ
介護情報基盤ポータルサイトでの申請が済んだら、その後は次のように助成金の審査・決定通知・振込となります。
| 助成金の申請から審査・振込のスケジュール |
| ・申請日の当月:助成金申請 |
| ・申請日の翌月:国保中央会による審査・決定通知 |
| ・申請日の翌々月:助成金振込(登録口座へ) |
💡申請・入力する注意点🔎
不備がある場合はメールで通知されて、再申請が必要となります。
再申請は翌月の受付扱いとなるため、早めに準備を整えましょう。
出典:介護情報基盤ポータルサイトより引用・編集
助成金申請スタートガイドのまとめ
ここまでが、介護情報基盤の利用方法や助成金に係るガイダンスを、介護事業所さんの目線でまとめた情報になります。
今回の助成金申請の期間は、令和7年10月17日~令和8年3月13日となりますので、このスケジュールを踏まえて、あらためて準備するファイルや書類、領収書などを確認しておきましょう。(令和8年度以降の助成金申請は未定)
💡申請・入力するポイント
・「期限を踏まえて、早めの準備」
・「必要なファイルや書類の添付」
・「ポータルサイトで申請の入力」
🔎この3点を押さえれば、スムーズに導入が進められます。
そして令和8年度からは、いよいよ介護情報基盤の本格スタートとなりますので、その導入や利用に向けて、随時、コラムを更新していく予定です。
》》》次のコラム 5-5.もうすぐ始まる「介護情報基盤の初手」解説コラム|(準備中)
出典・参考情報
厚生労働省「介護情報基盤整備事業」関連通知
国民健康保険中央会「介護情報基盤ポータルサイト」
国民健康保険中央会「介護情報基盤ポータルサイト」助成金申請の手引き
