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2‑16.2026年版「経営報告の解説コラム」手続きするステップ分け

2026年版|介護サービス事業所が必ず押さえたい

経営報告の手続きステップと準備ポイント

2026年版「経営報告の解説コラム」手続きするステップ

介護事業所の経営情報の報告が義務化
《《《前のコラム 2026年最新版「経営報告の解説コラム」イントロダクション
2024年度の介護保険法改正により、全国すべての指定介護サービス事業所は、経営情報を国のデータベースへ報告する義務が導入されました。
本記事では、実際の手続きに進む前に必ず把握したい 準備事項・手続き手順 を、業務担当者の視点でわかりやすく解説します。

◆このコラムでは、経営報告の全体工程をチェック
・経営報告の全体像と必要性
・手続きは3つのステップ
・ステップ1:GビズIDの取得
・ステップ2:経営情報の用意
・ステップ3:システムで登録
・手続き全体の振り返りと準備のコツ


経営報告の全体像と必要性

介護保険制度の中で経営情報報告は、サービス提供の透明性や公的支援の基盤強化に寄与する大切な制度です。
報告内容は 基本情報・会計データ・人事労務情報 など多岐にわたります。これらを正確に準備し、期日内に報告することは運営管理の基本でもあります。

手続きは3つのステップ

経営情報の報告は、次の3つの工程に分けて手続きを進めます。
準備不足では時間がかかるため、事業所内で役割分担を決めて進めることがポイントです。経営情報を報告するステップ
経営情報を報告する手続きには、事前にログインするためにGビズIDを用意することや、報告する会計や人事労務の情報を用意することが必要となり、3つのステップに分けられます。
・ステップ1:GビズIDの取得
・ステップ2:経営情報の用意
・ステップ3:システムで登録


ステップ1:GビズIDの取得

最初のステップとして、電子申請に必要な GビズID を取得します。
これは、法人や事業所が行政手続きにログインするために必須の認証IDです。
取得には申請から手元に届くまでに日数を要するため、早めの準備が重要です。
ポイント
・代表者または事業所管理者名義で申請
・メールアドレスと郵送物による本人確認が必要
・行政のオンライン手続き全般でも使うため、管理体制を整える

ステップ1:GビスIDのアカウント取得
GビズIDのアカウント取得
「GビズID」サイトにアクセスして、法人の「GビズID」の申請や認証などを行います。
・手続きの難易度: ★★(ややむず)
・かかる時間の目安:1週間+45分程度
・かかる費用の目安:切手代
・必要なもの:メールアドレス、パソコン、スマートフォン、郵便用封筒・切手
・アクセス先:デジタル庁「GビズID」サイト https://gbiz-id.go.jp/

※手続きにあたっての諸注意
・GビズIDプライムのアカウント利用者は、 「会社の代表者自身」であること
・既にアカウントを所持している場合は、重複してアカウント申請ができません
・電子申請や補助金でもよく利用するものなので、きちんと管理しておきましょう
・サイト改定で、GビズIDプライムの情報がオンラインでも申請・変更できるようになりました。
・最新情報については、デジタル庁「GビズID」サイト(https://gbiz-id.go.jp/)をご覧ください。

》》》ステップ1の詳しい解説コラムはこちら
2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ1:GビズIDの取得


ステップ2:経営情報の用意

報告に必要な情報の整理をします。施設ごとの会計データ、人事労務情報、設備状況など 複数カテゴリーの情報 を準備します。
この段階は業務量が多いため、会計ソフトや介護システムとの連携、担当者同士の共有が不可欠です。
チェックポイント
・会計年度終了後の確定データを用意
・85以上の入力項目があり、情報整理が労務的に負担になる可能性あり
・会計事務所・労務管理担当者との事前確認

ステップ2:報告する経営情報の用意
報告する経営情報の用意
介護事業所の基本情報や会計、人事労務に係る情報などを用意します。
・手続きの難易度: ★★(ややむず)
・時間の目安:会計・人事・労務によって変動
・費用の目安:費用発生なし
・必要なもの:パソコン、事業所ごとの会計、人事労務に係る情報(会計ソフト/会計事務所などと連動)

※手続きにあたっての諸注意
・経営に関する情報は、直近の会計年度が終了したものになります
・利用している会計ソフト/会計事務所などによって、登録方法が分かれます
・経営情報を適切に報告するため、きちんと情報管理しておきましょう
・報告する経営情報は、4つの分類ごとに、具体的な項目や内訳へ展開していきます。
・1事業所当たり、総計85カ所近くの項目数になるので、ボリュームが多い事務作業になります。

》》》ステップ2の詳しい解説コラムはこちら
2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ2:経営情報の用意 基本篇


ステップ3:システムで登録

準備した経営情報を厚生労働省の「介護サービス事業者経営情報データベースシステム」へ登録します。
データ登録には ファイル添付版画面入力版 の2通りがあり、事業所の体制に合わせて選択できます。
登録の留意点
・正確なデータ項目の選択
・入力ミス防止のためのダブルチェック
・GビズIDによるログイン設定の確認

ステップ3:システムで経営情報の登録
システムで経営情報の登録
「介護サービス事業者経営情報データベースシステム」サイトにアクセスして、用意した経営情報データを登録する。
・手続きの難易度:★★(ややむず)
・時間の目安:経営情報や登録方法によって変動
・費用の目安:費用発生なし
・必要なもの:パソコン、スマートフォン、登録する経営情報(事業所ごとの基本情報や会計、人事労務に係る情報など)
・アクセス先:厚生労働省「介護サービス事業者経営情報データベースシステム」 https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/zaimu/todokede/

《システムの登録方法について》
①ファイル登録版:該当データのファイルを、システムで添付して登録する
②画面入力版:該当データを、システム画面上で入力して登録する
※登録方法はいずれか

》》》ステップ3の詳しい解説コラムはこちら
2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ3:システムで登録


手続き全体の振り返りと準備のコツ

経営報告は 事前準備 → データ整理 → システム報告 の流れでスムーズに進められます。しかし、準備には時間と工数が必要です。
特に会計・人事情報は他部署との連携が不可欠なため、早期から体制整備を始めることをおすすめします。
介護サービス事業所が今すぐ始めること
・GビズID取得 から始め、早期申請を心がける
・経営データの整理 は担当者で分担する
・システム登録方法 を事前に把握しておく
・不明点は自治体や外部支援サービスを活用する
これらの準備が、事業所のDX化と運営管理の強化につながります。
》》》次のコラム 2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ1:GビズIDの取得

◆介護事業所の経営報告の解説コラム シリーズラインナップ
2026年版「経営報告の解説コラム」イントロダクション
2026年版「経営報告の解説コラム」手続きするステップ分け
2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ1:GビズIDの取得
2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ2:経営情報の用意 基本篇
2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ2:エクセルからファイル変換 応用篇
2026年版「経営報告の解説コラム」ステップ3:システムで登録
2026年版「経営報告の解説コラム」経営報告に関するQ&A
2026年版「経営報告の解説コラム」システム改修のため受付停止


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報告するデータを用意して、システムで登録する操作やQ&Aなどを解説しています。
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◆コラム記事の担当者
・高瀬 誠(コンサルタント、ソーシャルワーカー)
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コラム記事の担当者・高瀬 誠(コンサルタント、ソーシャルワーカー)


出典(参考情報)
経営情報の報告やシステムの詳細については、厚生労働省の発表資料をご覧ください
本制度に関する厚生労働省ホームページ
介護サービス事業者経営情報データベースシステム 説明ページ
介護サービス事業者経営情報データベースシステム システムログイン
介護サービス事業者経営情報データベースシステム 操作方法説明スライド
介護サービス事業者経営情報データベースシステム 操作方法説明動画
介護サービス事業者経営情報データベースシステム 操作マニュアル
介護経営DBかんたん操作ガイド(画面入力版)
介護経営DBかんたん操作ガイド(ファイル登録版)