操作が簡単で、現場の職員が直感的に使える介護ソフト
選び方のポイントや、機能・価格・サポートの比較表も

このコラムは介護業務支援ソフト「トリケアトプス」より引用しています。
《《《前のコラム 介護の基礎知識|「介護事業所に合わせた介護ソフト選び」
介護現場では、記録・請求・情報共有など、日々多くの業務が発生します。これらの負担を軽減し、効率化を図るために欠かせないのが「介護ソフト」の導入です。しかし、「種類が多くてどれを選べばいいのかわからない」「操作が難しくて現場に定着しないのでは?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。特に、介護現場では高齢のスタッフやパソコン・スマホに慣れていないスタッフも多く、操作が簡単で誰でも使いこなせる介護ソフトが求められることも多いかと思います。
そこで今回は、操作が簡単で、現場の職員が直感的に使える介護ソフトを厳選して6つご紹介します。さらに、選び方のポイントや、機能・価格・サポート体制を比較した表もあわせて掲載しています。これから介護ソフトの導入・乗り換えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
◆このコラムの目次
・介護ソフトとは
・介護ソフトの主な機能
・介護ソフトの種類
・操作が簡単な介護ソフト6選
・介護ソフトを選ぶポイント
・介護ソフトを選ぶ手順
介護ソフトとは?
介護ソフトは、介護事業所での業務効率化を目的に開発されたソフトウェアです。紙での書類管理を行う場合、手書きでの記入や、各書類間での転記が手間になっていましたが、介護ソフトを使用することで、移動中や空き時間にスマホやタブレットから介護記録を簡単に入力することができたり、各書類間でのデータ連携がされていることで、転記が不要になり、介護職員の負担を軽減し、作業効率を大幅に向上させるツールです。
介護ソフトの導入により、介護職の人材不足解消や、事務作業の負担軽減、介護サービスの質の向上が期待できます。
介護ソフトの主な機能

ここでは日々の業務をスムーズに進めるために役立つ、介護ソフトに搭載されている主な機能についてご紹介します。
- ■利用者情報の登録・管理
- 氏名、性別、生年月日、要介護度、認定有効期間など、利用者の基本情報を登録・管理します。
- ■介護保険の請求
- 給付費請求書や明細書を発行し、国保連へインターネット請求にてデータ伝送を行います。
- ■利用者用請求書の作成
- 介護サービスの利用記録や介護報酬のデータを基に、利用者ごとの月額請求金額を自動で計算し、金融機関へ提出する利用料の口座振替データを作成します。
- ■計画書類作成・管理
- 居宅サービス計画書や週間サービス計画書などを作成・管理します。計画書類の履歴管理が行え、過去の計画書をコピーして流用できたり、文例登録・呼び出し機能で作成時間を削減できる介護ソフトもあります。
- ■介護記録の作成・管理
- 出欠やバイタルなどの介護記録を入力し、利用者ごとの記録を一元管理します。
- ■事業所情報管理
- サービス種類や事業者名、事業者番号など、他事業所の情報を登録・管理します。
介護ソフトの種類
「介護ソフト」と一括りにしても、使用する事業所の規模や、システムの構成によっていくつか種類があるためご紹介します。
事業所規模の違い

介護ソフトは大きく分けて、「大規模向け」「中小向け」「国保連請求向け」の3つに分けられます。以下ではそれぞれのタイプ別に介護ソフトをご紹介します。
■大規模事業所向け
- ほのぼのNEXT
- ワイズマンシステムSP
- カイポケ
- まもる君クラウド
- KANAMIC
- CARE KARTE
■中小規模事業所向け
- トリケアトプス
- ケア樹
- ナーシングネットプラスワン
- 介舟ファミリー
- Care-wing
- キャンビルネオ
- かんたん介護ソフト
- ワイズマンセカンドライン
- 楽すけ
■国保連請求向け
- けあ蔵
- ケアネットメッセンジャー
- 介護請求伝送サービス(富士通)
複数の施設・事業を運営する、大規模事業所向け機能を搭載したタイプか、対応する種類や事業所施設間連携に制限があるものの、その分操作が簡単で使いやすく、安価なソフトが多い中小規模事業者向けか、事業所の規模に合わせた介護ソフトを選びましょう。
大規模事業所向けソフトは同じ利用者が複数の施設・サービスを利用する場合にもおすすめです。また、施設間の連携・情報共有によるサービスの均質化が行えるソフトもあります。
中小規模事業者向けソフトは業務に必要な国保連請求や介護記録の入力など、基本的な機能が揃っています。大規模事業所向けと比較して、対応する種類や事業施設間連携に制限があるものの、その分シンプルで使いやすく、安価なソフトが多いのも特徴です。操作が簡単なソフトを重視する場合は中小規模事業者向けソフトを選ぶと良いでしょう。
国保連請求向けソフトは記録管理や書類作成機能はほとんどなく、伝送機能のみが搭載されています。機能が限られているため、費用が安い点が特徴で、伝送機能のみ必要な事業所様にはコスパの良い介護ソフトです。
インストール型・クラウド型の違い

介護ソフトは「インストール型」と「クラウド型」の2種類に分かれており、最近では特にクラウド型の介護ソフトが人気です。以下ではそれぞれの特徴を簡単に説明します。
■インストール型介護ソフトの特徴
インストール型介護ソフトはソフトを事業所のパソコンに直接入れて使う方法です。インターネットがなくても使えますが、データはそのパソコンにしか入っていないため、他の場所からは確認できません。更新や修理は自分たちで対応する必要があり、専門の業者に頼むこともあります。
■クラウド型介護ソフトの特徴
クラウド型介護ソフトは、インターネットを使ってソフトを利用する方法です。どこにいても、インターネットがあれば使用でき、スマホやタブレットで外出先からでも確認できます。ソフトの更新や修理はすべて提供元が行ってくれるので、事業所側で難しい設定をする必要はありません。費用面や使い勝手からも、近年クラウド型が主流になってきており、選ぶなら断然クラウド型がおすすめです。クラウド型を選ぶメリットは以下の通りです。
<どこからでもアクセス可能>
インターネット環境さえあれば、オフィスだけでなく自宅や外出先からもデータを確認・編集できるため、働き方の柔軟性が向上します。また、複数のスタッフが同時に作業を進められるため、チーム全体の効率も高まります。
<初期費用を抑えられる>
クラウド型はサーバーなどの設備を購入する必要がなく、導入時のコスト負担が軽減されるだけでなく、月額料金制が一般的であるため予算管理がしやすくなります。
<常に最新機能が利用できる>
自動アップデートにより常に最新機能が利用可能です。介護保険制度の変更や新しい機能の追加があっても、事業所側が手動で更新作業を行う必要がありません。これにより、運用負担が軽減されるだけでなく、法令遵守をしやすくなります。
<データの安全性確保>
データの安全性が確保される点も重要です。クラウド型では専門のサーバーでデータが管理されており、定期的なバックアップやセキュリティ対策が施されているため、災害時やトラブル時のリスクを低減できます。
操作が簡単な介護ソフト6選
介護ソフトを導入する際に多くの事業所が重視するのが「操作のしやすさ」です。いくら機能が充実していても、操作が複雑で使いこなせなければ、現場に負担がかかり、かえって業務効率が下がってしまうこともあります。
特に、パソコンやタブレットの操作に不慣れな職員が多い現場では、誰でも直感的に使えるソフトを選ぶことが、スムーズな導入と定着のカギとなります。
この章では、「簡単操作」「迷わず使える」ことを重視した介護ソフトを6つ厳選し、現場での導入効果や実際の使いやすさに着目してご紹介します。
操作が簡単な介護ソフトを選ぶ際のポイント

操作が簡単な介護ソフトを選ぶ際のポイントは、「現場の使いやすさ」を重視することです。以下の視点をもとに比較・選定するのがおすすめです。
① 現場スタッフが直感的に使える「画面設計」
操作の簡単さを決める最大の要因は、ソフトの「画面設計」です。現場では忙しい中で記録や予定の入力を行うため、複雑な画面や深い階層をたどらないと必要な機能にたどり着けないソフトでは業務が停滞してしまいます。
操作が簡単なソフトは、ボタンの配置や色分けが直感的で、初めて使う人でも迷わず操作できるよう工夫されています。さらに、文字が大きく見やすい設計であれば、年齢層の高いスタッフでも安心して使うことができます。
「画面設計」がわかりやすいかどうかを判断する主なポイントは以下です。
- ボタンがわかりやすい位置にある
- よく使う機能が1〜2クリックで使える
- アイコンや文字が大きく、見やすい
② 入力がかんたん・自動化されている
介護業務では、毎日のバイタルチェックやケア記録、送迎の予定管理など、繰り返し入力する作業が多くあります。こうした入力作業を効率化できる機能が充実しているかどうかも、操作が簡単な介護ソフトを選ぶ際の重要なポイントです。
例えば、前日と同じ記録をコピーして反映できたり、テンプレートを使って記録を入力できたりする機能があれば、作業時間を大幅に短縮できます。また、介護記録と請求業務が連動していれば、記録漏れによる加算の取りこぼしを防ぐこともできるため、業務の正確性と生産性を同時に高められます。
③ サポート体制がしっかりしている

どれだけ操作が簡単なソフトでも、初めて使うときやトラブルが起きたときに、すぐに相談できるサポート体制があるかどうかは非常に重要です。サポートの質によって、導入後の定着率や現場の満足度は大きく左右されます。中にはサポート契約が有料であったり、すぐに解決したいのにサポート電話がなかなか繋がらない介護ソフトもあるため注意しましょう。
マニュアルや動画などが整っていて自力でも解決しやすいか、導入時には職員向けの操作説明を行ってくれるか、サポートへの電話は繋がりやすいかなど、ソフトを選ぶ際にはサポート体制の充実度も必ず確認しておきましょう。
④ モバイル対応(クラウド型)

現代の介護現場では、タブレットやスマートフォンでの入力ができるかどうかも、大きなポイントになっています。紙の記録や事務所でしか使えないパソコンソフトでは、移動の多い現場での記録業務に対応しづらく、結局手書きとの併用になってしまうケースもあります。
クラウド型の介護ソフトであれば、インターネット環境があればどこからでもアクセスができ、記録や予定の確認もスムーズです。送迎車の中や利用者宅、あるいはリビングなどの現場でリアルタイムに記録ができるため、情報の鮮度を保ちながら、職員の移動や転記の手間も減らすことができます。
⑤ 介護保険制度の変更にすばやく対応できる
介護業界は、3年に1回の介護報酬改定をはじめとした制度変更が頻繁に行われる分野です。制度変更のたびに業務のやり方を見直す必要があり、それに伴ってソフト側もアップデートされる必要があります。
現場に優しい介護ソフトであれば、制度改定の内容をいち早く反映し、新たに追加された加算や新たな書類様式にも対応することで、現場で余計な手間が発生しないようになっているため、ソフトを導入する前に介護報酬への対応速度を確認しておくことが重要です。
⑥ 無料体験・デモを活用する
ここまでのポイントを抑えたソフトかどうかを確認するためにも無料体験・デモを活用することが重要です。ほとんどの介護ソフトは無料体験期間を設けていることが多いため、導入前に無料体験を行うようにしましょう。出来れば1社だけでなく、複数社無料体験を行うと、ソフトごとの機能の違いや長所・短所が見えてくると思います。費用や自事業所の課題と照らし合わせてソフト選定を行うようにしましょう。
操作が簡単な介護ソフトを選ぶ手順

ここでは、数ある介護ソフトの中から、自事業所の規模や業務内容、現場職員の使いやすさに合ったソフトを選ぶために押さえておきたい選び方の流れを解説します。導入後に「思っていたより使いにくかった」「現場に合わなかった」と後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。介護ソフトを選ぶ際の流れは以下の通りです。
① 現場のニーズを明確にする
② インターネットで情報収集・資料請求を行う
③ 無料体験やデモ版を試してみる
④ 現場スタッフの声を聞く
⑤ サポート体制や導入後のフォローを確認
⑥ 機能・価格・使いやすさを比較し、最終選定へ
① 現場のニーズを明確にする
まずは、ソフトに求める条件を洗い出します。
- どんな業務を効率化したいか(記録・請求・スケジュール管理など)
- 操作するスタッフのITスキルは?
- 現在の課題や不満点は何か(紙の記録に時間がかかる、転記ミスが多いなど)
導入前の段階でニーズを明確にしておくことで、後の比較検討がスムーズになります。
② インターネットで情報収集・資料請求を行う
- 各社の公式サイトで製品情報をチェックし、気になるソフトをピックアップ
- 比較サイトや口コミも参考にして、実際の評価や使い勝手を確認
- 無料でダウンロードできるカタログや機能一覧表などを請求
複数社の資料を取り寄せることで、機能・価格・使いやすさを具体的に比較できます。
③ 無料体験やデモ版を試してみる
- 無料トライアルやオンラインデモを利用し、実際の操作画面を確認
- 入力や画面遷移がスムーズか、マニュアルを見ずに使えるかなどをチェック
先ほどあげた、「操作が簡単な介護ソフトを選ぶ際のポイント」や、現場の課題を解決できる機能があるかを確認しましょう。
④ 現場スタッフの声を聞く
- 実際にソフトを使う職員にもデモを見せ、操作しやすいか意見を聞く
- 年齢やITスキルに差がある場合も考慮し、「誰でも使いやすいか」を確認
現場の声を取り入れることで、導入後のトラブルや抵抗感を減らせます。
⑤ サポート体制や導入後のフォローを確認
- 電話・メール・チャット対応の有無、リモート操作サポートの有無などを確認
- 操作マニュアルや研修動画が揃っているかも要チェック
操作が簡単でも、困ったときのサポートが手厚いことが、安心して使えるポイントです。
⑥ 機能・価格・使いやすさを比較し、最終選定へ
- 無料体験や資料から得た情報を整理して、自事業所に合った1〜2社に絞る
- 最終的には、導入のしやすさ(初期費用やサポート内容)も加味して決定
機能が豊富なソフトを導入すれば良いわけではなく、機能が多いことで費用が高くなったり、使いづらくなる場合もあります。現場の課題を解決することができて、操作が簡単なソフトを選択するようにしましょう。
》》》次のコラム 介護の基礎知識|おすすめ介護ソフト一覧!【2026年】
◆介護の基礎知識 シリーズコラム
・介護の基礎知識|「介護事業所に合わせた介護ソフト選び」
・介護の基礎知識|「操作が簡単で使いやすい介護ソフト」
・介護の基礎知識|おすすめ介護ソフト一覧!【2026年】
◆詳しい内容は介護業務支援ソフト「トリケアトプス」をご覧ください。

