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1-48.【2026年最新】介護職員等処遇改善加算の改定ポイント完全解説

【2026年最新】介護職員等処遇改善加算の届出ポイントを解説

介護職員の処遇改善加算の準備を|4月15日まで提出期限

介護職員等処遇改善加算 コラム サムネイル

介護職員等処遇改善加算の改定ポイント
令和8年度の介護報酬改定では、「介護職員等処遇改善加算」が大きく見直されました。今回の改定は、単なる加算の見直しではなく、人材確保と生産性向上を同時に実現する制度設計となっています。
介護職員等処遇改善加算(令和8年)画像2
出典:厚生労働省ホームページより引用・編集
特に重要なのは、対象職種の拡大・新たな加算区分の創設・提出期限の特例です。
このコラムでは、介護事業所の実務に直結するポイントを中心に、わかりやすく解説します。

介護職員等の処遇改善加算とは

介護職員等処遇改善加算とは、介護従事者の賃金を引き上げるために、介護報酬に上乗せされる加算制度です。
これまで制度は段階的に整備されてきました。

  • 介護職員処遇改善加算(平成24年度)
  • 特定処遇改善加算(令和元年)
  • ベースアップ等支援加算(令和4年)

そして令和6年度に一本化され、現在の「介護職員等処遇改善加算」となっています。
今回の令和8年度改定では、この制度がさらに拡充され、より広い職種・より高い賃上げ・より実務重視の仕組みへと進化しました。

令和8年度改定の背景とポイント

今回の改定の背景には、他産業との賃金格差と深刻な人材不足があります。
令和8年度介護報酬改定の概要出典:厚生労働省ホームページより引用・編集

そのため、政府は介護分野に対して以下の賃上げ措置を実施します。

  • 介護従事者全体:月額約1万円(約3.3%)の賃上げ
  • 生産性向上に取り組む事業所:さらに約0.7万円上乗せ
  • 民間からも定期昇給を想定:月額 0.2 万円
  • 最大:約1.9万円(約6.3%)の賃上げ

また、通常の報酬改定を待たずに実施される期中改定(年度途中の改定)である点も特徴です。

▶ ポイント
単なる制度改正ではなく、「人材流出を防ぐための緊急対応」であることが重要です。

対象となる職種の拡大

令和8年度改定の大きなポイントが、対象範囲の拡大です。
介護職員等処遇改善加算の拡充2出典:厚生労働省ホームページより引用・編集

従来は主に「介護職員」が対象でしたが、今回からは
👉 介護従事者全体へ拡大 となりました。

対象拡大のイメージ

  • 介護職員
  • 看護職員
  • リハビリ職(PT・OT・ST)
  • 相談員・ケアマネジャー

▶ 補足
介護従事者とは、介護サービスの提供に関わる職員全体を指します。

ただし、注意点として

  • 極端に偏った配分は不可
  • 事業所内で合理的な配分が必要 とされています。

生産性向上による上乗せ加算

今回の改定では、努力する事業所がより評価される仕組みが強化されました。
介護職員等処遇改善加算の拡充3出典:厚生労働省ホームページより引用・編集

体的には、生産性向上や協働化に取り組む事業所に対して、上乗せの加算区分が新設されています。

対象となる主な取り組み

  • ICT導入(記録・請求・連携の効率化)
  • ケアプランデータ連携システムの活用
  • 業務改善(業務の標準化・省力化)
  • 他事業所との連携(協働化)

▶ 補足:生産性向上とは
業務効率を高め、職員の負担軽減とサービス品質向上を両立する取組です。
この取り組みの有無が、賃上げ幅の差につながる点が重要です。

新たに対象となるサービス

これまで処遇改善加算の対象外だったサービスにも、今回新たに加算が創設されました。

新規対象サービス

  • 訪問看護
  • 訪問リハビリテーション
  • 居宅介護支援
  • 介護予防支援

▶ ポイント

  • 令和8年6月から算定開始
  • ケアマネ・看護職なども対象

これは、在宅サービスの人材確保を強化する政策です。

処遇改善計画書の提出期限

通常、処遇改善計画書は「算定開始月の前々月末」までに提出が必要です。
介護職員等処遇改善加算(令和8年)画像1出典:厚生労働省ホームページより引用・編集

しかし令和8年度は特例として、
👉 令和8年4月15日までに提出 となっています。

提出ルールの整理

  • 4月・5月分を算定する場合 → 4月15日まで
  • 6月以降のみ算定 → 6月15日まで

▶ 実務上の注意点

  • 体制届と同時に準備する
  • 賃金改善計画と整合性を取る
  • キャリアパス要件の確認を行う

提出遅れは加算算定に影響するため、早期対応が重要です。

事業所が押さえるべき実務ポイント

今回の改定に対応するために、事業所が押さえるべきポイントを整理します。

  • 対象職種の拡大に対応した賃金設計
  • キャリアパス要件(昇給・研修・制度)の整備
  • ICT導入など生産性向上への取組
  • 職場環境改善の実施・見える化
  • 期限内の計画書提出

▶ 特に重要
処遇改善加算は「取得すること」よりも、適切に運用することが評価される時代に入っています。

まとめ

令和8年度の処遇改善加算は、
「人材確保 × 生産性向上」を同時に実現する制度改革です。
今回の改定を正しく理解し対応することで、

  • 職員の定着率向上
  • 採用力の強化
  • 経営の安定化 につながります。

制度対応のスピードが、そのまま事業所の競争力となります。早めの準備を進めていきましょう。

》》》詳しくは、厚生労働省の案内ページをご覧ください。
厚生労働省「令和8年度介護報酬改定について」


◆出典、参考情報
厚生労働省「令和8年度介護報酬改定について」
厚生労働省「令和8年度の介護職員等処遇改善加算の取得に係る処遇改善計画書の提出期限について」
厚生労働省「介護職員等処遇改善加算等に関する基本的考え並びに事務処理手順及び様式例の提示について(令和8年度)(案)」の送付について